July 2006

食欲↑のラズベリーシフォン

ようやっと後半に入ったか、梅雨シーズン。3月〜4月にかけての春眠アカツキヲオボエズと花粉症がもたらすダルダル感とはまた種類の違う、ドヨンとした気が全身をうすく繭のように覆っている・・・、そんな毎日に「喝っ!」を入れてくれるのも、これまたお菓子作り。好きなことに没頭していられる間はなにがあってもヘイチャラだ〜い、ということなのでしょうね。さて、食べ物の色によって、食欲が増したり逆に抑えられたりするといいます・・・赤や橙などの暖色vs青や緑などの寒色ですね。赤い色は、交感神経を刺激してアドレナリンの分泌を促すことで、気分を高めたり胃腸の働きをよくするといいます。また、ピンク色はリラックス効果が高く、筋肉の緊張をほぐす色なのだそうです。その色の効用を意識して作った訳ではありませんでした(注:先月と同じ理由=材料の賞味期限がまさに切れようとしていたから、です)が、まさしく今回のラズベリーのシフォンケーキはこの法則に当てはまりました。食べても食べてもまだ食べられちゃう!それもラズベリーの酸味が胃液の分泌を誘ってますますやめられん、とまらない。そもそものフワフワ&シュワシュワ&シットリとしたシフォンケーキならではの食感が、私の食べ止めようという気持ちを軟弱にさせて、エエィ、もういいわよ、どうにでもなれ〜、しあわせだーい、となっていくのです。なお、木イチゴの一種ラズベリーには、ビタミンCや鉄、カルシウム、またアントシアニンなどのポリフェノール類が多く含まれ、身体によいとされています。でも、実はわたしは何年か前までラズベリーはちっとも好きではありませんでした!年齢と共に好みは変わっていくのですね。

ラズベリーの赤は元気を誘う赤!と今月のこの文章を書こうとしていた矢先、別のうれしい赤モノをプレゼントしてもらいました。サキソフォンを吹く時に、楽器を安定させるためにストラップという丸いバンドのカギ状となっている先端を楽器に、もう一方にできる輪を自分の首にひっかけるのですが、もらったのはおニュー(この言葉、古い?)の赤いストラップ。今まで何年も使っているストラップの引っ掛けの部分が不調で、今まで何度か楽器を落としかけてヒョエッ!としたことが1度や2度ではなかったのです。なーんとそのうちの1度は、プッツンとストラップから離れたマイ楽器がそのまま床に落下。その出来事に口をあんぐりと開けた私は、後に修理にかかった額を聞いてもっと口をあんぐり・・・。さあ、落下の心配もなくなった今、わたしの腕はみるみる上がることでしょう!となればいいでしょう♪

さて、他にもこの季節の気だるさを忘れさせてくれる極め付けがあります。それは、しばらく前からドップリはまってしまい当分抜け出せそうにない、作家荻原浩さんの世界。もう作家デビューから10年近いというのに私はその名さえ知らず、他の本を買いに行った店先で「ん?面白い題名!」と手にしてしまったのが始まり。それから、一冊読み終えると1日を置かず次の新しい本のページをワクワクしながらめくるという日々を送るようになって早一ヶ月。この人のつむぎ出すユーモアにあふれた文章の波にいったん乗ったが最後、おなかの皮はよじれ、笑いジワの深さが増し、もうたいへんなことに、しかし要所要所ではしんみり、時に涙腺も刺激され、最後の1頁まで全く飽きさせられません。主人公は、順風満帆とは言いがたい公私の生活を送る(あがく?)冴えない系の男性で、アクの強いキャラクター群が彼の周りに望まないのに集まり、大旋風を巻き起こしていくという筋書きが多いです。反面、重いテーマのもの、たとえば現在上映中の若年性アルツハイマーをとりあげた「明日の記憶」もこの人の作品であることにやや驚き(ごめんなさい)、ますますファンになりました。おかげで読書のしすぎ、最近目がシバシバと疲れ気味です。え〜っ?それは歳のせい??いやだわ。